景観・治安改善へ
剣淵町は、所有者が不明となっている土地を買い取り、移住希望者へ売却する考えだ。2023年度に土地を購入し、24年度にも隣接する町有地と一体的に販売する。景観や治安改善の効果に期待を寄せる。
購入を予定する所有者不明土地は、元町19の8、9の合わせて534.9m²。隣接する元町19の7の町有地は1428m²の規模。町中心市街地にあり、周辺には剣淵平波球場やJR剣淵駅がある。
町有地の活用を検討していたところ、隣接地が大正時代から所有権が移転していなかったことが判明した。20年度から土地の実態調査などを開始した。
23年度予算案には、財産管理人報酬や雑木の処理費用として195万3000円を計上。国土交通省が創設した「所有者不明土地等対策事業費補助金」を活用する。
23年度内に財産管理人制度を利用し、土地を購入する予定。秋ごろまでに雑木の伐採や草刈りに取り組む。
整備後は、町有地と合わせた1962.9m²を2区画に分割し、移住希望者への売却を検討している。住宅と家庭菜園などができる畑としての活用を想定。町担当者は「空き地を活用し、町の景観改善になれば。土地は24年度にも販売したい」と話している。(旭川)