せたな町内に造成 工事2件、4月にも指名
北部桧山衛生センター組合は、せたな町内での新最終処分場整備と浸出水処理施設改修の工事費に約15億円をみている。2カ年で施工。処分場整備と浸出水処理施設に分け、早ければ4月末に指名通知し、5月中旬に入札する。
処分場は北檜山区共和120の1に位置。2010年度に完成した第2処分場が24年度で埋め立て満了になる見通しのため、新処分場を整備する。現処分場の北東側に、埋め立て面積9940m²、埋め立て容量は廃棄物6万6900m³、覆土1万6000m³の計8万2900m³で計画する。
25―40年度で運用。現処分場と同じ準好気性埋め立て構造とし、山間層状サンドイッチ方式を採用する。
23年度は造成地の伐開や除根、切り土のほか、地下水集排水、雨水導水管などに取り組む。24年度は盛り土や搬入道路、マンホールポンプ室、ガス抜き設備、飛散防止設備、上下モニタリング井戸などを施工し完成させる。
処分場から発生する水分を浄化する浸出水処理施設は、現・新処分場からの浸出水に対応できるよう更新する。1日当たり40m³の処理能力を55m³まで引き上げる方針だ。
ポンプ、ブロワ、攪拌(かくはん)機などの設備や高圧受電盤、動力制御盤、中央監視システムなどの電気計装を更新。このほか、建具や外壁クラック、屋上ドレン雨水排水管洗浄、各水槽の防食塗装を施す。
基本・実施設計はドーコンが担当。工事費は最終処分場に10億5000万円、浸出水処理施設に4億5000万円を見込み、2工事の施工監理には2500万円を試算している。