23年度は市場調査 機能再編も視野
札幌市経済観光局は東区の農業体験交流施設・サッポロさとらんどについて、機能再編を含めた再整備を検討している。2023年度は民間活力導入の可能性を探るためサウンディング型市場調査を予定。調査結果を基礎資料に複数年かけて方向性を定める。
東区丘珠町584の2にあるサッポロさとらんどは、札幌ドーム14個分に相当する総面積74.3ha。イベント会場や休憩室として使用しているさとらんど交流館、バター、ソーセージ作り体験ができるさとらんどセンター、体験農園、市民農園、炊事広場、ガーデン、パークゴルフ場などがある。1995年にミルクの郷の一部など第1期エリア、04年には第2期エリアのさとらんど交流館などがそれぞれオープンした。
6日の市議会第2部予算特別委員会で高田洋農政部長は、しのだ江里子氏(民主市民連合)の質問でサッポロさとらんどの今後について言及。さらなる魅力向上に向け、再整備を検討する考えを示した。
具体的には民間活力の導入を視野に、23年度にサウンディング型市場調査を実施。ハード・ソフトの両面で、さとらんどの魅力アップにつながる提案をニーズの有無と合わせて調べる方針だ。調査結果を基礎資料として、複数年かけて再編の方向性を探る。
このほか、23年度は都市局が保全推進事業としてさとらんど交流館(RC造、平屋、延べ1993m²)の外部改修設計に着手。24年度の施工を予定する。
22年度の入園者数は40万人を見込む。コロナ禍前、19年度の59万人には達していないが、外出制限の緩和を受けて回復基調だ。収穫体験の利用者が増加するなど行動も変化している。