小中学校整備9.8億円 旭川市教委の23年度予算案

2023年03月09日 16時45分

執行ベース17%減、32億円 永山西小校舎・屋体着工

 旭川市教育委員会は、2023年度予算案に占める小中学校整備事業費をまとめた。前年度当初比12.6%増の9億8312万9000円、22年補正予算の繰り越しを含む実執行額は17.9%減の32億2305万円となった。永山西小校舎・屋体改築に新規着工するほか、豊岡小校舎改築の継続費も設定。千代田小は旧校舎・屋体の解体撤去を始める。

 学校施設整備費への予算配分は補正予算の繰り越しが大半を占めていて、千代田小改築の完了により執行額では減少となる。補正繰り越しを含む執行ベースで個別事業への配分額を見ると、新規着工の永山西小の校舎・屋体増改築には初年度分として3億7340万4000円を措置している。

 永山西小は新校舎(RC造、3階、延べ6088m²)と新屋体(S一部SRC造、平屋、延べ1303m²)をグラウンドで現地建て替えする。建設場所にあるプールの解体とバックネットなどグラウンドの設備除去を終えた後に着工し、24年度までの2カ年施工で完成させる予定だ。

 2年目に入る豊岡小改築は校舎建て替えの本格化に伴い14億515万円を措置して完成を目指すほか、外構工事やグラウンドの設計にも着手。屋体改築は24年度から2カ年の施工を予定している。

 3月末の完成を予定する千代田小改築では、旧校舎・屋体の解体・撤去や外構、グラウンドの設計に3億815万円を措置する。

 小学校の耐震改修には5825万円を計上し、日章小の校舎・屋体の耐震性能を確保する。2カ年の債務負担行為を設定して、23年度は主に校舎の外壁にブレースを設置し、24年度は屋体の内外部にブレースを取り付ける工事を進める計画だ。雨紛小屋体の耐震改修に向けて設計を進め、24年度の着工を目指す。

 明星中の耐震改修では校舎のみブレースによる補強を予定。こちらも2カ年の債務負担を設定し、初年度分として6517万9000円を充てる。

 学校施設大規模改修は小学校に5億6955万6000円を投入して、大有小、緑新小の給水設備、陵雲小トイレ、共栄小暖房の改修に着工するほか、近文第1小では暖房の改修設計、神居東小ではプールの改築設計に着手。中学校には4億4308万6000円を充てて、東陽中給水設備、神居東中トイレ改修、愛宕中、東鷹栖中の暖房改修などに取り組む。


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