北広島市、新たなふるさと納税開始

2023年03月09日 18時48分

旅行中に寄付→その場で電子商品券返礼 「究極の地方創生」

 北広島市は9日、旅先納税の受け付けを開始した。旅行前・旅行中にスマートフォンで市に寄付すると、返礼品の電子商品券北広島市e街ギフトきたきた(きたきた)が受け取れ、加盟店舗ですぐに利用できる。エスコンフィールドHOKKAIDOで開催されるプロ野球の観戦チケットも購入可能。21日から飲食店や宿泊施設など市内33店舗で利用できる。

 市、ギフティ(本社・東京)、JTB(同)、ファイターズスポーツ&エンターテイメント(本社・北広島、FSE)が連携する。

 旅先納税は、ギフティのデジタルプラットフォーム「e街プラットフォーム」を活用したふるさと納税の新たな仕組み。9日時点で全国26自治体が導入する。

 きたきたは1500円分、3000円分、1万5000円分、3万円分、9万円分、15万円分、30万円分、45万円分、60万円分、90万円分の10種類を用意した。

 飲食店やゴルフ場、ホテルに加え、北海道ボールパークFビレッジ内の一部店舗が加盟する。当面、野球観戦チケット購入は現地対応だが、オンライン購入・予約にも導入予定。この仕組みを活用したチケット事前購入は日本初の取り組みとなる。

旅先納税を通して地方創生を目指す

 市内の芸術文化ホールで開いた記者会見で、上野正三市長は「市の良さに触れ応援したいと思ったときに利用してほしい。ふるさと納税の理念とまちづくりに合致した究極の地方創生」と期待した。

 ギフティの太田睦社長は、富裕層がふるさと納税を利用することを挙げ「ゴルフ場が対象店舗に加盟し寄付の期待がある。飲食や宿泊への波及効果も見込む」と説明。運営事務を担うJTBの阿部晃士北海道広域代表は、店舗数拡大へ意気込みを示した。

 FSE事業統括本部企画統括部の小林兼部長は「年間で野球観戦に約200万人、全体の来場者に約300万人を見込む。寄付額を底上げしたい」と述べた。

 


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