札幌市営地下鉄東西線の手稲区延伸を目指す、地下鉄東西線手稲区延伸期成会連合会(平川登美雄会長)が24日、発足する。事務局は北海道科学大に置き、同日発足式を開催。手稲区から新たに声が上がることで、市が今後どのような姿勢で地下鉄延伸要望に向き合うか注目される。
延伸を求める背景には、手稲区の安定した交通需要があるとみられる。JR手稲駅は道内駅で上位の利用者数があるほか、前田7条15丁目にキャンパスを構える北海道科学大の存在も大きい。
同大は手稲前田キャンパスへの集約を進めている。4月からは豊平区の北海道科学大高も移転させ、全体で約6000人が通学・通勤することになる。
手稲区への東西線延伸を目指す動きは過去にもあった。北海道日本ハムファイターズの本拠地移転が浮上した際には、地元の企業・団体が中心となって手稲稲積公園へのボールパーク誘致と手稲区への地下鉄延伸を求める署名活動などを展開。小樽市などを含めて約3万筆が集まったという。
今回の期成会連合会設立後は、札幌市をはじめとする各自治体や団体などへの働き掛けに取り組む見通しだ。
札幌市内では、地下鉄東豊線建設促進期成会連合会(牧野晃会長)による要望活動も続いている。