北見市は、端野自治区の市立端野図書館改築について、2025、26年度の2カ年で施工する見通しだ。老朽化が進む図書館と、併設する端野町歴史民俗資料館の機能を集約化し、施設面積の圧縮や建設コストの削減を図る。新図書館はW造、平屋、延べ800m²の規模で計画。23、24年度で基本・実施設計を進めて着工し、27年度の供用を目指す。
総事業費は10億7300万円を試算。市の23年度当初予算案に基本・実施設計費、外構測量設計費として2158万6000円を計上している。24年度は基本・実施設計のほか、地盤調査にも取り組む。現図書館は27年度に解体する方針だ。
端野町二区471の5に位置する端野図書館は、RC造、平屋一部2階、延べ591m²の規模で1978年に開館。老朽化に加えて、多目的トイレがなく、館内は段差が多いなど利便性に課題がある。
図書館に併設し、同様に老朽化が進む端野町歴史民俗資料館の機能を統合。端野自治区の情報拠点機能の充実や児童図書館としての機能拡充、自治区の歴史継承に向けて新図書館を整備する。
整備計画案では、憩いの場としての滞在型施設を構想。現施設に隣接する緑地帯を建設候補地とし、図書館と資料館の機能を効率的かつ効果的に集約し、資料などの保有総量圧縮を図る。
また、インターネット環境構築をはじめ、ユニバーサルデザイン導入、児童図書館としての読み聞かせスペース設置などを予定する。