上士幌町の役場庁舎改修 設計施工一括発注へ

2023年03月17日 16時44分

25年度着工を計画

 上士幌町は役場庁舎改修について、設計施工一括で発注する見通しだ。2024年度の実施設計と25年度の着工を計画する。隣接する旧消防庁舎を解体し、議場などが入る新棟を建設。現役場庁舎は減築して耐震化を図る。26年度の供用開始を目指す。23年度は基本設計を進める予定で、随意契約を検討している。

 現役場庁舎(RC造、地下1地上3階塔屋4階)は、築41年が経過し、老朽化や耐震性に課題がある。東側に隣接する山村開発センター(RC造、2階、延べ1331m²)と合わせて延べ4758m²の規模となる。

改修する現役場庁舎

 まず、西側に隣接する旧消防庁舎(RC造、平屋、延べ712m²)を解体し、議場とホールが入る新棟を建設する。構造は未定だが、平屋になる見通し。規模は延べ1100―1200m²を見込んでいる。議場とホールは仕切りで区切り、取り外せば一体的な利用が可能となる。

 新棟完成後は、現役場庁舎の3階以上を減築して軽量化。2階建てに改修し、耐震補強に必要なコストを抑える。目に見える部分は道産木材を使った耐震ブレースを利用。目に見えない部分はRC耐震壁の活用を検討する。改修後は延べ3600m²となる。

 減築・耐震補強中は、執務機能を新棟や山村開発センターに移す。同センターは、将来的に解体を検討している。

 工期は旧消防庁舎の解体を含め17カ月、概算事業費は22億190万円を見込む。町によると、基本・実施設計で変動する可能性があるという。

 町は基本計画案をまとめ、16日に生涯学習センターわっかで町民説明会を開いた。参加者からは「ホールと議場の一体利用は可能なのか」「音響設備を整えてほしい」などの意見があった。


関連キーワード: 改修 災害・防災 石狩 耐震化

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