千歳市は2023年度予算案に関し、上下水道の主な事業をまとめた。資本的収支の建設改良費は水道事業が前年度当初比7%増の7億9954万3000円。蘭越送水管更新に3億7024万9000円を充てた。下水道事業は43.9%増の25億222万4000円。汚水管更生に6億5649万9000円を配分し、柏台地区495mなどを見込む。
蘭越送水管更新は口径900㍉の推進工を42m、700mmのNS形ダクタイル鋳鉄管169mを考えている。地下水揚水管更新に360万8000円を確保した。
水道管路整備には3億705万3000円を措置した。重要給水施設配水管整備に最多の2億5568万3000円を配分し、北信濃地区60m、末広地区217m、東雲町地区137m、春日町地区275m、富丘地区43m、大和地区137m、蘭越地区80mを進める。口径50―400mmのGX形ダクタイル鋳鉄管と配水用ポリエチレン管を用いる。
管の更新に備えた配水管測量・実施設計に2402万4000円を計上。朝日町地区の水道管更新91mに533万5000円、春日町地区の水道管整備75mに557万7000円を充てる。いずれも50mmの配水用ポリエチレン管を布設する。
老朽消火栓更新12基に1643万4000円を確保したほか、ゼロカーボンシティ促進へ939万4000円を充てて東千歳送水ポンプ場の送水ポンプを更新。CO₂の排出量削減を図る。
下水道は、管渠整備に11億4534万9000円を投入。汚水管更生は800㍉で、柏台地区495m、青葉丘地区379m、青葉地区でマンホールを3カ所改築するほか、実施設計1089mに取り組む。
あずさ地区下水道整備は、2億5190万円を充てて250―350mmの雨水管を746m施工する。栄町地区下水道浸水対策・合流改善に2億3695万円を配分。200mmの汚水管461m、250―800mmの雨水管184mに加え、測量1455m、実施設計1895mを進める。
下水道施設整備は13億8139万7000円。スラッジセンター脱水装置等機械・電気設備整備が4億8000万円、浄化センター機械・建築電気設備整備が3億5870万円、浄化センター機械・電気設備整備が2億6040万円、公共下水道事業計画変更図書作成が640万円となっている。
浄化センター機械・電気設備整備はゼロカーボンシティ促進に位置付けていて、水道事業同様、CO₂の排出量を減らす。