築40年以上経過で劣化進む
北見市は2023年度、学校施設長寿命化改修に向け、東小と南小の現況調査に着手する。ともに築40年以上が経過し、内部仕上げや電気、機械設備の劣化が広範囲に進んでいる状況だ。23年度予算案に調査費6600万円を計上している。中学校では光西中の基本・実施設計を継続する。

築40年以上が経過し内部の劣化が進む東小
市の学校施設長寿命化計画は30年度までを期間とし、小学校23校、中学校13校、義務教育学校1校、給食センター3施設を対象とする。建物の築年数や老朽度合いなどを踏まえ、東小と南小の2校ともに、最も優先順位が高い、おおむね10年以内に改修するとしている。
大町にある東小は1976年建設の校舎A棟(RC造、3階、延べ2679m²)、77年建設のB棟(RC造、3階、延べ3012m²)、57年建設のC棟(W造、平屋、延べ172m²)、77年建設の体育館(RC造、平屋、延べ783m²)で構成する。
南仲町の南小は78年に建てた校舎(RC造、3階、延べ4378m²)と体育館(S造、平屋、延べ784m²)を備える。
長寿命化計画では、学校ごとに屋根・屋上、外壁、内部仕上げ、電気設備、機械設備の劣化状況をおおむね良好のA、部分的劣化のB、広範囲に劣化のC、早急に対応が必要のDの4段階で評価した。
東小の校舎A棟、B棟、南小の校舎はいずれも内部仕上げ、電気、機械設備でC評価。東小の校舎C棟は全ての項目でD評価のため、改築か解体する方針だ。健全度は100点満点で、東小校舎A棟、B棟、南小校舎が各62点、東小校舎C棟が10点。体育館は東小が80点、南小が67点となっている。