4月にも工事入札
上ノ国町は、上ノ国漁港大崎地区にある栽培漁業総合センターで取水管新設を計画している。波浪の影響などでこれまで利用していた取水管が使えなくなったため、現取水口付近から直径200mmの取水管350mを新設する。最短で4月の入札を予定している。

センターの沖合から取水している
1998年完成の同施設はS造、2階、延べ2850m²の規模。アワビの種苗育成などをしている。
種苗育成には毎時20㌧の海水を利用するが昨秋、取水管に穴が空いているのを確認。現在は施設近くに仮設の管を敷き、取水している。
一定の水温を保つため、ボイラをこれまで以上に稼働。コストがかかっていることなどから、取水管を敷設し直す。
従来は一部の管を海中に露出させていたが、波浪などの被害を避けるため、新取水管は岩盤を掘削して全て埋設。港の内側を通って施設に接続する形とする。
設計は中山設計事務所が担った。23年度予算に工事費1億4300万円を計上。工期に4―5カ月をみている。入札方式は検討中だ。