25年度着工、本町・入江保育所を統合し新築 子育て支援拠点に
洞爺湖町は、本町保育所と入江保育所を統合して新築する仮称あぶた保育所の基本設計を4月にも指名する。子育て包括支援センターなどと複合化し、町の子育て支援拠点とする計画。建設費は当初の6億5000万円を上回る見通しだ。2024年度に実施設計をし、25年度の着工を予定。27年度の供用開始を目指す。
23年度予算に基本設計費607万6000円、外構実施設計費683万8000円を計上した。
21年度に仮称あぶた保育所建設基本計画を策定。日本データーサービスが業務を担い、栄町63の1にある町地域交流センター(W造、平屋、延べ579m²)の北側にRC造、平屋、延べ1000m²、定員90人の統合保育所を新築する構想を立てた。
その後、22年4月に公共施設等総合管理計画を改定し、建物を新設する場合、単体ではなく複合化する必要性を示した。統合保育所は同計画改定後初めての新設建物で、22年度に内部で検討を進め、基本計画の内容を尊重しつつ修正することにした。
建設地は栄町63の1の1万6000m²。南東側に傾斜している。読書の家と、子育て包括支援センターなどの機能がある町健康福祉センターさわやか(S造、平屋、延べ1066m²)の間に統合保育所と複合化施設を配置する計画。地域交流センターは他の公共施設に機能を移転し、解体する考えだ。
複合化施設は2階建ても視野に入れる。1つのフロアに統合保育所、もう一方に子育て世代包括支援センター、子育て支援センター、子育てサロン、絵本読み聞かせスペース、災害時避難場所などの機能を想定。子育て支援の拠点とするほか、世代間交流なども描いている。
23年度は意見交換を進めながら施設の基本設計、傾斜地の外構実施設計に取り組む。24年度に施設の実施設計や地域交流センター解体、建設地の埋蔵文化財発掘調査をする。25年度から2カ年で建設し、27年度の供用開始を目指す。