町内の暮らしを体感 南幌町で戸建て体験住宅1号棟完成

2023年03月30日 08時00分

 南幌町で戸建ての移住体験住宅1号棟が完成した。4月20日の供用開始に向けて、15日から貸し出しの受け付けを開始。町内での暮らしを体感してもらい、移住定住につなげる考えで、申し込みは海外在住者を含めて5件と好調な滑り出しだ。隣接して2号棟新築も計画しており、5月に主体、設備一括で指名競争入札する予定。12月完成を見込む。

お試し暮らしを楽しむことができる

 移住体験住宅は、これまで旧教員住宅を活用してきたが、老朽化が進行。そこで、町内で新築住宅の暮らしを体感できる移住体験住宅を計画した。建設地は東町2丁目124の612で、敷地面積452m²。土地については、所有者である北海道住宅供給公社と町が無償の宅地賃貸契約を結んでいる。

 設計は、8事業者が参加した公募型プロポーザルで、アーキシップアソシエイツを選定。施工は勝井建設工業が担い、2022年10月に着工し、ことし2月に完成した。
 W造、平屋、延べ64.6m²の規模で、第3種換気システムを採用。夫婦と子ども2人が体験的に暮らせる2LDKの間取りで、中庭があるのが特長だ。建設事業費に約2800万円を投じている。

 貸出料金は1泊2日8000円(光熱費別)で、最長2週間の利用が可能。寝具のレンタルも用意する。

 移住体験住宅は当初、22年度に2棟を施工する予定だったが、資材高騰などの影響で、22年度と23年度に各1棟の施工に変更。2棟は同じ仕様で、1号棟に隣接して新築する。

 町は22年に1999年以来の人口増加を達成。子育て世帯住宅建築費事業など子育て支援策が好評で、道央圏連絡道路の整備、北海道ボールパークFビレッジの開業、札幌市近郊の宅地価格高騰、新型コロナウイルス感染症によるリモートワーク普及などが、移住者増に拍車を掛けている。

 まちづくり課地域振興グループの池畑憲一主幹は「5月にはここから徒歩10分ほどの場所に、子どもたちが遊べる全天候型の屋内遊戯施設がオープンする。そちらも楽しんでもらえたら」と相乗効果を期待している。(岩見沢)


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