平取町は2023年度、二風谷地区整備事業として二風谷コタンに工房などを新築する。エリア一帯をコタン工房と担い手の作業所としてリニューアルする計画。建設地にある既存建物を解体し、8月までに着工する予定だ。
二風谷地区は国道237号に面し、二風谷アイヌ文化博物館、沙流川歴史館、平取町アイヌ文化情報センターなどアイヌ民族文化関連施設が集積する。チセも復元されている。
主な整備内容を見ると、237号に接続し、民芸店や工芸館などが立ち並んでいる「匠の道」沿いの藤谷民芸店をはじめ店舗4棟を解体し、コタン工房など3棟を新築する。
伝統工芸品を展示する施設2棟、アイヌ工芸品を制作する担い手が常駐する施設1棟の内訳。いずれも延べ40m²ほどの規模を想定している。
伝統工芸品展示施設には、19年4月にオープンしたアイヌ工芸伝承館「ウレシパ」と連携した作品を展示。自由に触れ、観覧できる施設とする。施設の外からでも作品を見ることができるよう大きな窓を設置するなど、観光客に工芸品をアピールする。担い手が作業できる設備も設置する予定だ。設計はドーコンが担った。23年度予算で整備費7780万円を計上した。
最短で今秋のリニューアルオープンを予定している。