暗渠新設18haなどを計画
十勝総合局産業振興部は2023年度、畑地帯総合整備型士幌南部第2地区を61、62、1工区の3つに分けて5月から順次発注する見通しだ。暗渠新設や農道改良に取り組み、24年度の事業完了を目指す。
同地区は士幌町市街地から見て東側に広がり、畑作4品を展開している。しかし、ほ場は排水路の能力不足による湿害で、収量減少や品質が低下。暗渠新設や農道改良などを進め、農業競争力の強化や生産性向上を図る。
受益面積は834ha、受益戸数は60戸。総事業費は20億1200万円を試算し、17年度に事業化した。
国道241号沿いに点在する61工区は、区画整理に取り組む。メインの暗渠新設は18.4haを計画。管は径60―125mmの合成樹脂管とする。このほか、整地8.4haと客土2.9ha、除れき17.3haを施す。
5月に総合評価で発注する。対象は農業土木A等級で、概算工事費は1億4000万円。工期は7カ月で、着工は8月以降を見込む。
62工区は農道改良534mと橋梁1基の架け換えを予定。農道の現況は砂利道で、全幅3m以下の狭いところがある。全幅6mに拡幅し、農作物の輸送を円滑にする。7月以降の着工を見込む。町道26号に接続する橋梁1基は架け換える。新橋は橋長16m、車道幅員4mの全幅6m。上部は単純PCプレテンションスラブ桁、下部は逆T式橋台2基を計画している。施工中は通行止めとし、渇水期の冬に進める。
6月に総合評価で発注する。農業土木A等級を対象とし、概算工事費は1億1000円。工期は9カ月を見込む。
1工区は町道26号の農道舗装1100m(全幅6m)に取り組む。8月に制限付き一般競争で発注する。概算工事費は3000万円。対象は舗装B等級で、工期は4カ月とする。
事業最終年度となる24年度は、残る区画整理に取り組む見通しだ。