まちの新たな価値創出 7月上旬の公告に向け補正計上へ
苫前町は、2023年度から「とままえの未来を担うGX・BX(ブルートランスフォーメーション)・DXローカルベンチャー創出事業」に着手する。首都圏や都市部から人材を募り、まちの新たな価値創出が可能な起業者を育成し、自立までを支援。事業は外部委託する。6月の定例町議会に補正予算案を計上し、議決後、同月末か7月上旬にプロポーザル方式で公告する考えだ。
3月29日付で国のデジタル田園都市国家構想推進交付金のうち、地方創生推進タイプの採択を受けた。総事業費は997万7000円となっている。
受託業者は、都市部の事業者と同町のパートナーシップ支援体制を構築、人材発掘や育成、起業支援などを担う。町は集まった人材を中心としたまちづくり団体の創設も視野に入れていて、運営なども担える組織をつくり上げる考え。
同町では、農水産物の加工品化支援、事業所の新規設立補助などを設けているが、利用実績が乏しく実効性を不安視している。起業を目指す人との連携により、ノウハウの伝授や制度の改善案など、外部の視点を得ながら官民一体で課題解決、魅力向上を図る。
23年度はパートナーシップ支援体制構築、人材発掘と育成を進める。交付金要望は各年度で挙げることとなるが、人材発掘などを継続しつつ24年度は起業支援、25年度は自立や事業の拡大などを想定している。