小樽市が2年連続70億円台
後志管内20市町村が2023年度予算に計上した工事請負費(一部建設改良費)が本紙集計でまとまった。総額は前年度当初比4.7%増の215億6970万7000円。13市町村がプラスとなり、小樽市が2年連続で70億円台に乗せたほか、赤井川村の約2倍をはじめ4町村で50%以上伸びた。
京極町と赤井川村は首長選を控えた骨格編成。22年度が骨格編成だった黒松内町は肉付け補正後で比較した。
小樽市は7.9%増の75億8560万円を積み上げた。一般会計で、桂岡小の校舎耐震化などに8億6800万円、第3号埠頭の小型船だまり整備に2億3800万円、銭函小放課後児童クラブ新築本体に1億4736万円、仮称・堺町駐車場整備に1億3000万円を配分。桂岡小は主体を5月、電気と管を7月、小型船だまりは2件に分けて5、7月の入札をそれぞれ予定している。
企業会計は38億4781万9000円で4.8%減少した。水道は8.7%上回る15億8679万6000円を計上し、配水管2278mなどを整備する。下水道は9.3%増の19億4294万6000円。汚水中継ポンプ場や下水終末処理場の機械設備を更新するほか、雨水マンホールをふたを改築する。
赤井川村は温泉施設「保養センター」と体育館への温泉熱利用設備導入に1億1385万円を投じるため大きく伸びた。
仁木町は2カ年目となる仮称・子育て支援拠点施設新築に9億7457万7000円を充て、7割強の増加。留寿都村は公住新町団地改修や留寿都浄化センター設備更新が全体を引き上げた。
余市町は水道事業会計が2.5倍の7億7145万4000円に上った。中央監視設備更新と豊丘浄水場屋根改修に合わせて5億4845万4000円を計上した。
一方、7町村が前年を下回った。寿都町は移住促進センター整備、黒松内町は学校給食センター新築、神恵内村は役場庁舎周辺整備の完了がそれぞれ影響し、大きく減少した。