弟子屈町は川湯保育園の移転改築を主体、強電、弱電・発電機、衛生、空調の5分割で近く指名通知し、5月下旬に入札する。2023年度予算に工事費9億3163万円を計上。6月に着工し、24年4月の供用開始を目指す。
川湯温泉4丁目66の6にある川湯保育園(RC造、平屋、延べ812m²)は、完成から53年が経過。老朽化に加え、川湯地区で湧く温泉の硫黄の影響で設備が劣化しているため移転改築する。総事業費は当初6億円を想定していたが、資材高騰の影響などから10億円に膨らむ見込みだ。
建設地は川湯温泉4丁目69の4の川湯小南側敷地。規模は、園舎がW造、平屋、延べ780m²、発電機などを収容する別棟がW造、平屋、延べ57m²。教育施設を集約させ、保護者が利用しやすくする。
定員は33人で、0―2歳と3歳、4、5歳の3クラス。衛生面を考慮して医務室に玄関を設け、体調の悪い園児が園舎内を通らずに外に出ることができるようにする。保護者からの相談に個別で対応できるよう相談室を新設する。基本・実施設計はアトリエブンクが担った。
9月以降に外構と地中熱設備を発注する予定。ゼロカーボン推進に向け、機械室に地中熱ヒートポンプを設置する。人が常時活動するスペースの空調や床暖房を地中熱で賄う。
移転後の現園舎の活用方法は決まっていない。