建設・インフラ関連業種対象に、オンラインで
情報システムなどを取り扱う北星(本社・室蘭)は、建設・インフラ関連業種対象の「AI(人工知能)ウォッチャー育成オンラインプログラム」を開始した。脳に関して高い知見を持つ村田正望社長が講師を担い、AIと脳の仕組みや業務での活用方法などを難解な数式、プログラミングの知識を使うことなく丁寧に講義。経営者、人事・教育担当者の活用に期待が掛かる。

脳とAIのつながりをイメージしたアイコン
工学博士の称号を持ち、電気通信大大学院博士課程を首席で修了した村田社長は、情報通信研究機構特別研究員として脳研究などに関する研究室に在籍。現在は、出身地の室蘭に戻り社長を務める傍ら、社内に「脳とAIのビジネス活用研究所」を設け、所長として上場企業を中心に講師を担う。
村田社長は公共インフラ分野でAI活用が本格化していることに着目。Chat(チャット)GPTのように大規模言語処理が可能なAIが浸透する中、建設・インフラを中心とする企業向けにAIを学んでもらおうと、プログラムを企画した。
社員向けで主となるAIウォッチャー育成講座のほか、全社員向け講演、経営層・リーダー講座を設定。このうちAIウォッチャー育成講座は、動画講義をメーンに学習期間を1カ月から3カ月程度、金額は7万7000円を想定。人の脳とAIのつながりを理解した上でAIに関するニュースや建設業に関連する実装論文を読解できる水準を目標としている。
村田社長は「インフラ分野のAIは、国土交通省などのDXへの対策とともにリアルな現場での活用が進んでいる」と説明。「AI教育を受けた新卒者の入社が始まる今、AIは経営者から現場まで避けられない知識ではないか」と強調する。
その上で「貴重な内容が実装論文に載っている。論文を理解することで、業界を中心とした情報収集をすることができヒントを得られる。こうした人材が1人でも社内に居ると良いのでは」と話す。
詳細は同研究所のホームページ(https://k.hoqsei.com)で確認できる。申し込みや問い合わせは、北星の村田社長、電話0143(24)4660。