さらに設備収納する原水量水井を耐震化
苫小牧市は2025年度、高丘浄水場にマイクロ水力発電を導入する計画だ。設備を置く原水量水井の耐震化も施す。23年度は耐震化の方向性などを検討する方針。電力販売契約(PPA)の採用を視野に、26年度の供用開始を目指す。
高丘浄水場は高丘101の1にある。11年ごろから、着水井と原水量水井の高低差を利用した水力発電の導入を模索。両施設を通る導水管3㌔分の更新を18年度に終え、摩擦損失の懸念を払しょくできたことから事業の具体的な検討に入る。
想定発電量は年間約30万㌔㍗で、高丘浄水場で1年に使用する電力の1割に相当する。原水量水井は1964年建設と古く、発電設備の導入には躯体や上屋を耐震化する必要がある。6月下旬にも耐震化の方向性など検討業務を一般競争入札する予定だ。PPA方式の採用については庁内で検討する。
早ければ24年度に耐震化実施設計をする。25年度の耐震化と設備導入、26年度の運転開始を見込むが、全体的に1年ほどスケジュールがずれ込む可能性もある。
今後、水道施設で太陽光などマイクロ水力発電以外の再生可能エネルギーも導入できるか探る方針だ。