函館開建はJR函館駅に近い国道5号函館市若松町―海岸町間400mの無電柱化に向け、電線共同溝設置を計画している。2023年度の新規事業化を受け、3000万円を充て詳細設計に着手する。11日、簡易公募型で公告。7月13日に入札する。

無電柱化を目指す5号若松町―海岸町間。景観向上や災害対応強化が期待される
開建は駅前の5号390mを無電柱化済みで、今回はこれを延伸する形だ。5号に接続する278号函館駅前通400mと279号十字街1200mの電線共同溝は施工中。函館市も付近の市道公園通2号で無電柱化を計画していて、一体的な整備が進む。
今回の路線は災害時の第1次緊急輸送道路に指定。無電柱化で電柱倒壊による道路閉塞が回避でき、災害対応の強化が期待できる。道路の幅員は歩道各3.25m、車道14.5mの全幅21mとなっている。
詳細設計の入札は土木関係コンサルが対象で、履行体制確認型総合評価を適用。具体的な整備手法や低コスト化対策などを検討する。CIMモデルも製作し、設計・施工とその後の維持管理で受発注者双方の情報共有や作業の効率化を図る。
開建担当者は「地下埋設物の3次元化で、何がどのような大きさで埋まっているか立体的なチェックが可能になる」と説明。施工時の安全性向上も見込む。施工スケジュールは詳細設計の結果や関係機関との協議などを踏まえて固める。