延べ1000m²の増築、概算事業費は13億9220万円
仁木町は銀山地区で義務教育学校整備を計画している。銀山中敷地内で延べ1000m²規模の小学校用校舎棟を増築するほか、既存校舎・屋体を改修する方針。2023年度から2カ年で設計し、25年度の着工、26年度の開校を目指す。概算事業費は13億9220万円としている。
児童生徒数が減少している銀山小と銀山中を対象に、一貫性のある教育を導入する。
銀山小は銀山2丁目446に位置し、敷地面積1万6513m²に1978年完成の校舎棟(RC造、2階、延べ2018m²)と76年完成の屋体(S造、2階、延べ682m²)がある。銀山2丁目113の銀山中は、敷地面積3万289m²に90年完成の校舎棟(RC造、2階、延べ2227m²)と屋体(RC造、2階、延べ831m²)を置く。22年5月時点の児童生徒数は合わせて69人で、大多数が児童養護施設櫻ヶ丘学園の在籍者だ。
22年度にドーコンで整備の基本構想をまとめた。コストや通学のしやすさを踏まえ、銀山中の既存校舎と屋体を改修し、グラウンド内に小学校校舎を増築して渡り廊下で接続する方針とした。
増築棟は平屋建てで延べ1000m²の規模を想定。改修は外壁や屋上防水、電気設備、水道、ボイラ、エアコンなどで施すほか、職員室のレイアウト変更も必要とみている。施工中は仮校舎設置を視野に入れる。
23年度は綜企画設計で基本設計をする。業務期間は24年3月上旬まで。実施設計は24年度を見込む。
外構は開校後に着工する。銀山小は解体せず活用法を探る考えだ。
町内の小中は仁木小、仁木中、銀山地区義務教育学校の3校に再編される。後志管内では岩内町が義務教育学校「岩内中央学園」を設置する計画で、スケジュール通りに進めば銀山地区義務教育学校と同時期の開校となる。