道の駅は増築や建て替えも視野に
黒松内町は、改修時期を迎えている道の駅、ブナセンター、オートキャンプ場の3施設について、今後のリニューアル方針を検討する。民間活力を生かして収益性向上や運営効率化を図り、道の駅は増築や建て替えも視野に入れる。検討業務の委託先を月内にも複数社の見積もりで決める。
観光を中心に都市部からの訪問客と地域を結ぶ8つの交流施設のうち、投資効果が高いと見込む3施設の将来像を練る。
白井川8の10にある道の駅「トワ・ヴェールⅡ」(RC一部S造、平屋、延べ763m²)は1999年度に開業。パンやピザの工房、物販コーナー、レストラン、インフォメーションセンターなどを備える。
黒松内512の1のブナセンター(S造、2階、延べ872m²)は、ブナを中心に町の歴史や自然を紹介する施設でホールや工房、図書館、研修室を置く。93年度にオープンした。
隣接する歌才オートキャンプ場ルピックは、黒松内521の1の敷地2.2haにテントサイト24カ所、バンガロー3棟を配置。93年度に開業した。
詳細は今後詰めるが、道の駅は飲食の強化を検討するほか、新たな取り組みにチャレンジできるスペースを確保したい考え。企画環境課担当者は「少なくとも増築は必要だろう」とみている。残り2施設は、キャンプに来た子どもらがブナセンターで物作りを体験するなど一体性を高める。
いずれも町や第3セクターが運営しているが、町内人口が減り人手の確保が難しいため運営面でも打開を図る。
方針の検討に当たっては、1月に包括連携協定を締結したキャンパーズアンドアングラーズ(本社・札幌)の知見を活用する。同社はアウトドアブランドのスノーピーク(同・新潟県三条市)、釣り用品卸などのアイビック(同・札幌)など4社が出資する。
「民間のアイデア、スピード感で魅力を高め、売り上げを向上させたい」(企画環境課)考えで、町の財政規模を踏まえ、複数年かけて実現する意向だ。