工事費3.2億円を試算
旭川市水道局は、旭川大橋に添架されている水道添架管の改築に向け、8月に実施設計を一般競争入札する。320mの改築に3億2000万円程度の工事費を試算。年内にも設計を終えて、2024年度の着工を目指す。
忠別川に架かる国道12号旭川大橋は、忠和・神居地区と曙・亀吉地区をつなぐ橋長323mの鋼橋。水道局が管理する水管路が鋼製桁の内部を通る形で添架され、市内の石狩川下流域への水道供給を賄っている。
添架管は口径250mmの鋼管で凍結を防ぐ保温管で保護されており、さらに外周を外装管で覆っている。1969年に架設されて50年以上が経過しているため外装管の腐食が進んでいるほか、床版と添架管をつなぎ管を支える吊り金具も劣化が目立っている。
水道局は安定した用水の供給に向け、市単独事業での添架管改築を計画。現在の主流となっているステンレス管への改築を想定していて、水需要を勘案して実施設計の中で口径を決める。従来の試算では同規模の添架管改築に3億1900万円の工事費を試算していた。
工事は単年度での施工を構想する。着工に向けて、河川・道路管理者の旭川開建と協議を進めて施工スケジュールを詰める。