主体2億―6億円見込む
帯広畜産大は、6月下旬にアイスクリームなどを製造する乳加工施設改築を公告する見通しだ。畜産フィールド科学センター再開発の一環で、ZEB Ready基準を満たす施設とする。工事は3分割で、主体が総合評価、電気と管は一般競争を見込む。工期は7カ月とし、2024年2月末の完成を目指している。主体の工事費は2億―6億円を見込む。
畜産フィールド科学センターは農畜産実習の拠点で、帯広市川西町西3線19にある。施設集約や機能向上に取り組んでいる。1―4期に分けて再開発を進めていて、乳加工施設は3期となる。
1974年建設の現施設は、畜大牛乳や畜大牛乳アイスクリームを製造。老朽化が著しいため、産学連携センターの南東に改築する。
新施設は、自分で育て、収穫して食べる「Farm to Table」がコンセプト。食品衛生基準を満たし、環境にも優しい教育研究施設を目指す。
RC造(ラーメン構造)、平屋、延べ770m²の規模で、乳製品実習室や殺菌処理室、見学廊下などを設ける。電気設備は、各種センサー制御やLEDなど省エネ性を考慮する。機械設備は、高効率空調設備を見込む。製造設備は既存施設からの移設再利用を原則とし、老朽化した設備のみ更新する。
電気の工事費は3500万―7000万円、管は7000万―1億円を見込む。設計は札幌日総建が担当し、6月末に終える見通しだ。
このほか、育成牛舎やサイロなど9棟(延べ1930m²)の解体を計画している。