昆布の森構想で実証実験 ジャパンブルーカーボンと釧路ガス

2023年06月02日 08時00分

脱炭素へ来秋にも事業着手

 ジャパンブルーカーボンプロジェクト(本社・東京)と釧路ガス(同・釧路市)は、釧路西港沖でブルーカーボン推進に向けコンブの藻場をつくる「釧路ガス昆布の森」事業を構想している。コンブの成長を見極める実証実験を進めていて、成果が得られれば2024年秋にも事業着手したい考えだ。

 ジャパンブルーカーボンプロジェクトは、22年3月に西港でオニコンブを増やすため、雑海藻駆除とコンブを付着させたロープによる2つの実証実験をした。雑海藻駆除ではうまくいかなかったが、ロープでは一定の成長が確認できた。

 5月30日に、ロープ実験で用いたコンブが付いたブイ5個を漁船で設置。来春にコンブの十分な成長が確認できた場合、釧路ガス昆布の森事業をスタートする。

 構想では沖合までの400mを対象に50m間隔でコンブのブイを設置し、二酸化炭素の吸収を促進する。将来的なブルーカーボンクレジット化も見込まれる。

 ジャパンブルーカーボンプロジェクトの吉川京二社長は「ブルーカーボンは道内、全国で注目されている。道のブルーカーボン推進協議会の取り組みの一環でもあり、地域活性化の戦略になる」と期待する。

 釧路ガスの長島保典常務は「脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推し進める。微力だが、まちや未来の子どもたちのため地元企業として貢献したい」と話した。

吉川社長(右)と長島常務


関連キーワード: 釧路

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • オノデラ
  • 日本仮設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,504)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,458)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,405)
交通体系整備を考える会、札幌外周高速道を構想
2023年06月20日 (1,278)
ヒトデ由来成分でカラス対策 建設業界に鳥類忌避塗料...
2019年06月28日 (1,224)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。