計画見直し、24年度採択へ
オホーツク総合局産業振興部は、2024年度の新規採択を目指す水利施設等保全高度化・畑地帯総合整備中山間地域型常呂第3豊川地区の計画を見直した。これまでは総事業費を19億円としていたが、ヒアリングや調査設計を踏まえ32億円に変更。区画整理607haなどを進め、32年度の完了を見込む。
北見市北部に位置する同地区は、サロマ湖と常呂川に挟まれた畑地帯。小麦やてんさい、バレイショなどを作付けしていて、受益面積は607ha、受益戸数は60戸となっている。
道営畑地帯総合整備・担い手支援常呂第2豊川地区(04―08年度)、道営水利施設等保全高度化・特別型担い手育成型常呂豊川地区(12―20年度)で暗渠や客土などを施してきた。
しかし、いまだに整備されていないほ場が存在し、急勾配や排水不良、保水性不足などの課題が残る。このため暗渠・客土に取り組み排水・保水性を確保するほか、区画整理で改善を図る。
工事費は区画整理に29億2900万円を試算。内訳は整地607haに8200万円、暗渠329haに8億4400万円、客土282haに19億9800万円、心土破砕42haに500万円を充てる。このほか、測量設計費2億1600万円、用地補償費に5500万円を見込む。