ニセコ町が中央倉庫群を15年度に再整備-旧でんぷん工場と1号倉庫

2015年01月15日 19時17分

 ニセコ町は2015年度、中央倉庫群再整備に着工する予定だ。全6棟の倉庫のうち、旧でんぷん工場と1号倉庫の改修に加え、倉庫群の前に広場を整備する。両棟は5月下旬から6月上旬に、それぞれ在来型で発注し、16年2月下旬の完成を目指す。広場の発注は8月以降になる見通しで、工期は12月下旬まで。総事業費は約2億円を見込む。

 JRニセコ駅前の同倉庫群は、町の発展を担ってきた歴史的な建築物と位置付け保存し、町民が集う交流拠点として利用する計画だ。既に3棟は民間事業者による利用が決まり、今回改修する2棟を交流センターへと再整備する。

 旧でんぷん工場は1957年建設で、規模はW造、平屋一部2階、延べ366m²。1号倉庫は31年建設、構造は木骨石張り、平屋、延べ326m²で、内部はトラス構造。12年度に実施した老朽、耐震性調査の結果、比較的劣化の少ない両棟の改修を先行する。

 改修では、両棟とも鉄骨フレームで補強し、屋根をガルバリウム鋼板に取り換える。工事費は、旧でんぷん工場に約1億円、1号倉庫には約5100万円を見込む。

 旧でんぷん工場の内部は、イベントなどに利用できる約180m²の空間をメーンに、調理室、トイレ、事務室、器具室を1階に配置。一部2階となっている60m²のスペースは、ギャラリーなどとして使用する。

 1号倉庫は、コンサートや演劇など多目的ホールとして利用できるよう内装を改修するほか、老朽化が進む外壁を新しい板張りにする。

 広場は、面積2870m²で、ステージや子ども向け遊具、休憩場にベンチなどを設置するとともに、メーンの空間は芝生にする予定。工事費は約4900万円。

 完成後、交流センターのオープンは16年度の予定だ。


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