東日本高速道路道支社は、札樽自動車道手稲ICへの小樽方面乗り口レーン新設の2016年春着工を目指している。総事業費8億7300万円、工事費4億500万円を投じる計画がいよいよ動きだす。
札幌市手稲区富丘にある手稲ICは札幌方向との乗り降りしかできない形状のため、前身の日本道路公団道支社が2000年度、小樽方向への乗り口レーン整備に着手。
しかし道路関係四公団民営化に伴い、東日本高速道路は有料道路ネットワーク整備時期を再検討。小樽方向への乗り口レーン新設は継続調査に切り替えられていた。
その後、札樽道の延長に当たる北海道横断自動車道小樽―余市間の供用開始が18年に決まったことを受け、事業を再開。同区間開通に合わせて乗り口レーンを供用できるよう、14年度から地形調査や詳細設計に取り掛かった。設計完了までには2カ年を見込んでいる。
ICに接続するランプは延長300mで計画。幅員は小樽方向に向かって左路肩2・5m、車道3・5m、右路肩1mの計7mとなる。このうち市道手稲山麓線交点から料金所までの40m区間については、札幌市が整備を担当する。
事業費の内訳は、工事費4億500万円、用地費・補償費2億5300万円、その他調査費など2億1500万円。15年度以降の残事業費は、7億6000万円に上る。
扱いが未定となっている小樽方面からの降り口について、担当者は「降り口を造るには、現在戸建て住宅や公園がある地区を用地買収する必要があるが、地元から建設要望も出ているので、今後の交通量調査の結果を踏まえて検討していきたい」と説明。将来的なフルインターチェンジ化に含みを持たせている。