道内主要建設会社の土木一式の経審結果がまとまった。総合評定値(P点)1000点以上は、前回資格審査時(2013・14年度)と比べて30社多い268社で、うち8割に当たる212社の点数が上昇した。完工高は75%の200社で増加。公共事業の発注量増加に伴い、各社とも総合評定値が上がっている。
大臣許可は14年12月25日、知事許可は15年1月15日までに出力されたP点800点以上の各社を分析。前回資格審査時で客観点となった2年前の経審結果と比べた。現時点で未出力な業者が数社ある。
今回の経審結果は、北海道開発局や道などの主要発注官庁が3月に決定する次回(15・16年度)定期資格審査の客観点となる。14年3月から7月に決算を迎えた会社が大半を占めた。
P点800点以上の1090社のうち、前回資格審査時と比べて点数が上昇したのは全体の73%に当たる795社を数えた。上昇幅が大きいのは、阿部建設(本社・新篠津)の177点、協業組合公清企業(同・札幌)の95点、萩原建設工業(同・帯広)の92点、タカハタ建設(同・旭川)の87点、只石組(同・旭川)の77点、中村建設(同・余市)の73点など。
経営状況を示すY点が増加したのは66%の718社、社会性のW点が増加したのは46%の496社など、項目によってばらつきがある。完工高は689社で増加した。
P点トップは1458点の岩田地崎建設(本社・札幌)。これに1334点の中山組(同・札幌)、1333点の岩倉建設(同・札幌)、1306点の宮坂建設工業(同・帯広)、1292点の西村組(同・湧別)が続いている。