旭川市は30日、2015年度予算案を各部局に内示した。一般会計は前年度当初比1.4%増の1584億5000万円。買物公園キャノピー整備、東光スポーツ公園総合体育施設基本設計、工業団地4期造成準備費など、西川将人市長の公約関連事業が並んでいる。地方創生関連はソフト事業を中心に14年度補正予算に計上し、15年度予算と一体で執行する見通し。
特別会計と企業会計の合計は1.2%減の1261億8000万円。総額は0.2%増の2846億4000万円を見込む。
一般会計に占める経常費は労務費や光熱費の上昇、扶助費の伸びから2.3%増の1100億円。臨時費は484億円で0.4%減にとどまるが、西川市長の3期目公約実現の足掛かりとする事業を盛り込んだ。
土木費は7%増の161億円規模。前年度は経済対策で一部を13年度補正に前倒ししたため、実質的な予算規模は同水準となる見通し。
このほかの主な事業を見ると、総合庁舎整備で基本構想策定と整備基金の積み増しを予定。公立大は具体的な方向性の検討や調査を進める。旭川空港関連は路線拡大や情報・物産発信拠点となる「SORAの駅構想」の具体化に向けた調査をする。
建築では、常盤中校舎を改修する総合子ども・教育センター建設費、緑が丘複合コミュニティー施設と旭川小増改築の基本設計費を計上。除雪費は前年度を上回る規模に拡充する。
歳入が未確定のため予算額は前後する可能性がある。これが固まるのを待って2月10日に予算案を発表する。