除雪機械の操作技術伝承へ今年も札幌市内で研修会

2015年02月02日 19時25分

 札幌市と札幌市除雪事業協会(乳井文夫会長)は2日、東区のモエレ沼公園駐車場で除雪機械実技研修を開いた。各マルチの若手オペレーター57人が、機械に同乗したベテランオペレーターから指導・助言を受けながら技術の向上に励んだ。

 従事者の高齢化で担い手不足が懸念される中、後継者確保や技術継承につなげようと企画したもので、昨年に続き2回目。

 ことしは余裕を持たせて午前と午後の2回に分けて実施したため、1人当たりの受講時間は約20分と前年の倍以上を確保できた。

 研修に先立ち、市の吉岡亨建設局長は「高齢化で技術の伝承が難しくなっているが、この研修を有意義なものにしてほしい」と呼び掛けた。

 このあと4コースに分かれてグレーダーやショベル、大型ロータリー、小型ロータリーの4機種の訓練を開始。ベテランと若手が一緒に乗り込み、操作や出来栄えをその場で指導・助言する流れで進めた。

 ショベルを操作した三道工業の片岡栄司さんは「雪の寄せ方や段差部分におけるブレードの動かし方などを的確に助言してもらえた」と手応えを実感。

 今冬が初めての出動となったシンコー建設工業の三浦義貴さんは小型ロータリーに乗り、「これまでの操作をベテランにチェックしてもらえ、とても参考になった」と振り返っていた。


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