北海道開発局は2015・16年度資格審査について、3月3日に資格審議会を開いて格付けを決定した後、9日に通知する方針を固めた。格付け決定後、経常共同体と直近下位等級への降格を認める特例措置の第1回申請を3月11―20日に受け付ける。4月1日で資格決定を望むためには、初回申請に間に合わせる必要があるので注意が必要だ。
工事管理課が資格審査のスケジュールと工事発注に関する留意点を公表した。3月にかけて公告する工事には、13・14年度格付けと15・16年度格付けが混在するので、公告内容をよく確認してほしいと呼び掛けている。
15・16年度資格審査のスケジュールは、9日の資格決定後、経常共同体と特例措置の申請を年度内に2回受け付ける。受付期間は、1回目が3月11―20日、2回目が同23―31日。2回目の資格決定日は4月13日を予定している。
補正関連工事の発注については、ゼロ国債と年度内に契約して繰り越す翌債は13・14年度格付けで公告。翌債工事は全道で9件を発注する見通しだ。
一方、補正予算を15年度に繰り越して契約する明許繰り越しは、年度内に公告を開始する工事を含めて、15・16年度格付けを適用する考え。
ただ、格付けが決まる3月9日以前に申請書の提出を求める工事については、新たな格付けを想定して応募しなければならない。明許繰り越し工事は、繰り越し手続きが終わる2月第3週以降から各開建が公告を始める見通しだ。
工事管理課では、公告時点で等級が決定していない場合は「格付け決定後に『参加資格なし』となる場合もあり得る」としている。また、公告時点で経常共同体の資格が決定していない場合は、共同体の申請を前提に入札に参加し、3月9日の単体資格決定後に公表される経常共同体シミュレーションで経常共同体の等級を確認してほしいと説明している。