札幌市教育委員会は、青少年科学館のプラネタリウムを更新する。システム購入に合わせて音響機器や照明、座席200人分の交換にも取り掛かる。プラネタリウムの製造元が限られることや音響機器などの設備も科学館に合わせた調整が必要になるため、一般的な業者では設置が難しいとして、これらを一括で調達したい考え。WTO政府調達協定に基づく一般競争か、特命随契にするかは検討中。2014年度補正予算で4億円を計上した。(初出に一部誤りがありましたので、修正しています)
物品購入の協定基準額となる2700万円を超えるため、WTO対象の一般競争を視野に入れている。この場合、予算議決後、3月中にも公告する方針。夏ごろに本契約を結び、16年3月末までの完成を目指す。
同館のプラネタリウムは現在、光学式とデジタル式を1基ずつ、計2基を保有している。光学式の製造元は五藤光学研究所で、デジタル式はコニカミノルタプラネタリウム製。老朽化のため、故障が相次いでいるほか、デジタル式も部品製造が既に終了していることから早期の更新を望んでいた。
現在の2基はメーカーが異なるため、2つのシステムを同時に動かすには、職員の技術に頼る部分も大きかった。
更新では、光学式とデジタル式の各1基を購入する予定。光学式とデジタル式を連動して操作できるシステムもあるため、一括で調達する考えだ。
市教委の担当者は「既設のプラネタリウムよりも解像度が上がったきれいな映像を見せられるだろう」と話している。また、上映プログラムも一新する意向という。