不動産管理の北海道DCT(旭川市豊岡4条5丁目10の14、古林幹弘社長)は、北彩都地区にある旭川市宮前の市有地2万5000m²を取得する。同社は土地利用について「取得を終えておらず、話せる段階にない」とするが、複数テナントで構成する商業施設の開発が有力で、核店舗にホームセンターのコメリ(本社・新潟)が浮上している。
北海道DCTは昨年、市有地の公募型売却に応募。提案審査で契約先に選定され、市と仮契約を結んだ。25日の第1回定例市議会で、売却承認が議題となり、承認となれば契約手続きに移る。
取得予定の市有地は、宮前1条3丁目6と同19の2街区、延べ2万4982m²。用途は準住居地域で、建ぺい率60%、容積率200%。2街区合わせた売却価格は9億2030万円となっている。
JR旭川駅周辺区画整理事業で整備された街区の一部に当たり、公共機関が集積するシビックコア地区に隣接。JR旭川駅から1㌔圏内に位置し、周辺には複合店舗のコーチャンフォー旭川店などがある。
市は北彩都地区の土地売却に公募提案型を採用。同社は土地利用で、商業施設開発を提案していたとされる。現在、テナント企業との交渉を進めているとみられ、その有力先に浮上しているのがコメリ。同社はSD建設(本社・旭川)の関連会社で、昨年砂川市で着工した延べ9404m²のコメリパワー砂川店は、SD建設が施工を担った。
コメリは旭川市内に中規模のホームセンター永山店を構えているが大型店はない。