社会福祉法人様似福祉会(様似町港町17の2、加藤鉄二理事長)は、法人所在地にある特別養護老人ホーム様似ソビラ荘と隣接する老人福祉寮エンルム荘を、同町朝日丘46の旧様似中跡地に移転し改築する。規模はRC造、2階、延べ6323m²で、本体工事に約20億円を試算。地域限定型一般競争で7月ごろに入札し、8月中旬の着工、2017年2月の完成を予定している。
同法人は、11年3月の東北地方太平洋沖地震による津波で、床上約10cmまで浸水する施設被害を受けたことから移転を決め、旧様似高に移った様似中の跡地が海岸からも離れ防災面でも適しているため、移転先とした。
敷地中央に整備する新施設は、エンルム荘と管理事務所機能を集積する棟、様似ソビラ荘を中心とする棟の2棟を整備し、渡り廊下でつなぐ。病床数は、個室化を進めるソビラ荘を現状の50床から6ユニット60床とし、エンルム荘は19床から16床に減らす。
このうち5床ほどを特別養護老人ホームや老人福祉寮両方の入居基準に当てはまらない高齢者の受け皿とし、介護ヘルパーの常駐を予定している。駐車場は99台分を確保する。実施設計はドーコンが担当した。
本体工事の建設費は町と道の補助金で賄う。町は15年度予算案に4億2390万9000円を計上した。
現在進めている旧様似中の解体が6月ごろまでかかることや、道の補助金交付決定が6月以降になるため、着工は8月中旬となる予定だ。