札幌市は、13日付で2015年度発注予定の工事・委託情報を公表した。対象は財政局、水道局、交通局の3部局で工事901件、委託322件の計1223件。ＷＴＯ対象は財政局の二条小改築ほか主体と南部高等支援学校新築主体、水道局の豊平川水道水源水質保全導水路新設その3の3件を予定している。入札方式別に見ると、4月公告分から改正となる総合評価方式では全タイプ合わせて44件に上り、新設の人材育成型は2件、地域貢献型は13件を見込んでいる。成績重視型は89件実施する。

　財政局

　工事はＷＴＯが2件、制限付き一般競争が621件、随契9件の632件。4月の市長選を控えた骨格予算編成のため、件数は270件ほど減少している。

　ＷＴＯ対象案件は、二条小改築ほか主体と南部高等支援学校新築主体の2件。二条小改築では、校舎、屋体、児童会館、まちづくりセンターなどを整備。南部高等支援学校は校舎棟と屋体棟を新築する。

　入札方式別では事後審査型が505件、成績重視型が81件。総合評価方式は実績評価Ⅰ型が15件、実績評価Ⅱ型が4件のほか、若手技術者や女性などの活用を評価する人材育成型は茨戸処理区東雁来第2土地区画整理地内下水道新設など2件、除排雪や地域貢献活動などを評価する地域貢献型は西野68号線広島線―西野宅造3号線間ほか2線生活道路整備など13件を予定している。

　1億円以上の工事は141件で、前年度当初に比べ36件減少。このうち5億円以上はＷＴＯ対象案件2件のほか、月寒東小改築主体、篠路小改築主体、定山渓水再生プラザ動力制御設備、円山動物園仮称・ホッキョクグマ・アザラシ館新築主体の合わせて6件を数える。

　設計、測量などの委託は236件で、制限付き一般競争が120件、随契が116件。予定価格が1000万円を超えるのは、多重無線ネットワークシステム更新実施設計や光星団地2号棟改良住宅耐震改修・全面的改善実施設計など44件となっている。

　水道局

　工事215件、委託46件の計261件を公表した。工事は豊平川水道水源水質保全導水路新設その3がＷＴＯ対象となるほか、194件を事後審査型とし、実績評価Ⅰ型、Ⅱ型はともに5件ずつ、随契は2件としている。

　事業費別では、5億円以上が平岸配水池耐震改修連絡弁室や白川第3送水管新設その31など4件。1億円以上5億円未満は羊ケ丘配水池流入管ほか新設その2、白川第3送水管新設平岸工区、平岸第1幹線新設その3など17件を予定している。

　委託は全て制限付き一般競争で、豊平川水道水源水質保全放流調整池新設実施設計は6000万円以上の案件。1000万円以上6000万円未満は、白川第3送水管土質調査その22や北幹線耐震化実施設計その2など4件となっている。

　交通局

　工事54件、委託40件の計94件を公表した。制限付き一般競争が74件、随契が20件という内訳で、成績重視型や総合評価方式の適用はない。

　5億円以上の大型工事は、建築の澄川駅耐震改修と管の南北・東西線大通駅空調改良その1の2件となっている。

　1億円以上5億円未満の案件は、東車両基地自動回送関連装置更新など電気で3件、管で環状通東駅空調設備等改良、鉄骨・橋梁で路面電車ループ化停留場設置など8件。東西線3駅のエスカレーター更新3件は、既設フレームを再利用するため随契で発注する。

　1000万円以上の委託は7件。環状通東駅空調設備等改良、東豊線大通駅ほか信号保安装置更新の実施設計など設計が5件、監理が2件という状況だ。