新千歳空港国内線ターミナルがリニューアルへ-3カ年に200億円投入

2015年03月16日 19時19分

 新千歳空港ターミナルビルを運営する北海道空港(本社・千歳)は16日、事業費約200億円を投じる国内線旅客ターミナルビルの大規模改修に着手したと発表した。清水建設・東急建設・戸田建設・岩田地崎建設・橋本川島コーポレーション・萩原建設工業共同体が設計施工を担う。就航便や旅客の増加に伴う施設の狭あい化解消と空港施設の機能向上を図る。

 1階到着ロビーにあった格安航空会社(LCC)のカウンターなどを2階に集約し、利用客に分かりやすくする。また、セキュリティーを強化するため、航空会社のカウンターで手荷物を預かった後に検査をするインライン方式に変える。エックス線手荷物検査機が必要なくなることにより、各航空会社のカウンター前が広くなり、検査を受ける乗客の列や混雑も解消できる。このほか、1階にバスラウンジ、3階にはエアラインラウンジをそれぞれ南側と北側に1カ所ずつ新設する。

 同ターミナルビルは、RC一部S造、地下1地上4階、延べ17万3000m²(ホテル部を除く)。このうち1、2、3階の合計約4万7000m²を対象に整備する。工期は3月から18年3月を予定している。

 ターミナルビルを運用しながらの整備となるため、工事は夜間を中心に、工区を3つに分けて実施。南側から着手する。

 12月までに完了する1工区は、航空会社カウンター・出発口、南側エアラインラウンジ、南側バスラウンジ、7月から17年8月までの2工区は航空会社カウンター・出発口、北側エアラインラウンジ、南側出発手荷物荷さばき場、16年9月から18年3月に実施する3工区は、航空会社カウンター・出発口、北側出発手荷物荷さばき場、北側バスラウンジをそれぞれ整備する。

 1992年4月の供用開始後初めての大規模改修。現在、同空港国内線を利用する旅客数は年間1700万人台に達している。


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