札幌市が進める路面電車ループ化で、最後の大型工事となる停留場整備が、3月末から4月上旬ごろ制限付き一般競争で公告される見通しだ。狸小路など駅前通への停留場3面新設と、線路複線化に合わせて改築する西4丁目の外回り停留場とすすきのの内外両回りの停留場整備が対象。今後詳細を詰める中で変動する可能性はあるが、工事費には合わせて2億円前後を見込んでいる。
停留場整備は3月中旬ごろ公告する方針だったが、施工を急ぐ土留め工事を別工事に振り向けたため、発注時期に余裕が生まれた。そこで、それぞれの上屋設置も組み込んで発注することにした。
駅前通に整備する停留場は、狸小路の内外両回り、現在地から4丁目プラザ正面側へ移設する西4丁目停の内回りの3面。いずれも従来とは異なるデザイン性の高い新たな上屋を設ける。
狸小路は両回りとも長さ約27m、西4丁目内回りは約22mの長さを予定。いずれも幅約2mを確保する。これらは、駅前通の既存植え込み部分をホーム基礎として改修し、既に3分割で作成中の上屋をつなぎ合わせて設置する。
また複線化に伴い改築する、既存の西4丁目外回りとすすきのの両回りでは従来型の簡易な上屋設置を進める。
4月中の契約を目指すが、5月の連休明けにずれ込む可能性もある。工期は約6カ月。