帯広空港ターミナルビル(帯広市泉町西9線中8の41、米沢則寿社長)は2016年度に同ビルを増築する計画だ。CIQ(税関・出入国・検疫)設備や手荷物受取場、保安検査場、搭乗口と航空機を結ぶ固定橋1基などを備えた施設を新設。S造、3階、延べ2912m²を想定し、総事業費は約11億円を見込む。15年度は基本・実施設計に着手。17年度早期の供用を目指す。
同空港の13年度乗降客数は58万人。現在は国内便で東京線が7往復するほか、名古屋線が季節運航している。国際便は中国や台湾間のチャーター便を受け入れてきた。
国際チャーター便の搭乗時や到着時にはCIQの設備や人員を配置するため、施設が手狭となり国内定期便と同時に受け入れられなくなっていた。そこで施設を新設し搭乗・到着時の設備を増設することで、国内・国際便の受け入れ体制を強化する。
建設地は、帯広市が保有する現ビルの北側隣接地1440m²。新施設は1階に手荷物受取場、機内手荷物用ベルトコンベヤー、税関・検疫設備、2階に搭乗者待合室、保安検査場、出入国審査場、3階に機械室を設ける。固定橋は延べ184m²。現ビルの2基を含め全部で3基となる。