鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局が2005年度から14年度までに発注した、本道側施工区間での工事受注総額は1630億6005万円に上っている。14年度は新函館北斗―札幌間の長大トンネル3件を含む土木4件、建築4件合わせて360億6130万円を発注。落札額120億円規模の昆布トンネル宮田工区などを共同体で受注した鹿島が、前年度末から2つ順位を上げて首位に立った。
開札結果(税抜き)を本紙が契約ベースで集計した。14年度までに発注した工事のうち土木系(土木、PC、鉄骨鉄桁)は45件、建築は21件の計66件。設計変更は含めず、共同体受注は出資比率に基づき配分した。
14年度は、土木で後志トンネル落合工区ほか(94億9360万円)、昆布トンネル宮田工区(122億7500万円)、幸連トンネルインバート補強(7900万円)、野田追トンネル北工区ほか(88億8000万円)の307億2760万円を発注。
建築は八雲鉄道建設所新築(1億4370万円)、函館総合車両基地車体検修場ほか2棟新築(31億9000万円)、函館総合車両基地車体塗装場新築(15億5000万円)、函館現業事務所ほか新築(4億5000万円)の53億3370万円だった。
最も落札額が高かった昆布トンネルは鹿島・五洋建設・宮坂建設工業・荒井建設が落札。鹿島は函館総合車両基地関係の建築2件も共同体で受注し、85億750万円を積み上げて首位となった。
道内業者は、41者が552億9242万円を受注。受注額に占める割合は33.9%で、前年度末から2.5ポイント減少した。
道内業者では岩田地崎建設の5位が最高。このほか、14年度に後志、昆布トンネルなどを共同体で受注した田中組や宮坂建設工業、荒井建設などが大幅に順位を上げた。