登別市がごみ焼却施設の延命化に24億円を試算-計画を改定

2015年04月14日 19時27分

 登別市は、市内や白老町内から排出されるごみの焼却処理を担うクリンクルセンターの長寿命化計画を改定した。延命化工事の内容や実施時期、概算費用の見直しが中心で、定期整備分を除く2015―29年度の延命化工事費総額を23億5000万円と試算。15年度から3カ年で進めるDCS(分散制御システム)の改修には5億―6億円を見込んでいる。

 幸町2丁目5の1にあるクリンクルセンターは、73億6000万円を投じ1997―99年度で施工。2000年度に稼働を開始した。リサイクルプラザを併設したSRC一部S造、地下2地上5階、延べ7662m²の焼却施設のほか、S造、平屋、延べ491m²の高度堆肥化処理施設などで構成する。

 同センターの設備類は高温でごみを焼却するため部品の老朽化が早く、寿命20年程度のものが多い。そこで市は更新費用の負担低減や平準化に向け、11年度に長寿命化計画を策定。29年度までの延命化工事総額を13億7000万円と試算し、これに基づく整備や維持補修を進めてきた。

 だが、14年4月から白老町のごみ受け入れを再開。11年度時点で想定していた計画処理量や稼働時間を上回るなど、運転計画に変更が生じたことを踏まえて機器の更新時期や整備内容などを抜本的に見直すことが必要と判断した。

 期間中の単年度事業費は、平均1億5000万―2億円と想定。市内分のごみ量が減少傾向にあることから、設備の増強はしない。ピークの17年度は約3億円を投じる一方、28年度は5000万円程度、29年度は定期整備のみを予定している。

 15年度は2億6894万8000円を予算化。焼却処理施設と破砕処理・資源化処理施設を改修する。機械では焼却設備のほか排ガス処理設備や用役設備を更新。電気ではDCS改修に取り掛かり、破砕処理・資源化施設ではごみの搬送や付帯設備を入れ替える。


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