道建設部は建管別の2015年度事業費をまとめた。補助と交付金を合わせた公共は微減にとどまったが、独自財源を充てる単独は骨格編成の影響で5割減となり、10建管の総額は前年度当初比8.6%減の1137億9900万円となった。室蘭と稚内が増加している。
公共は0.6%減の1041億4300万円、単独は50.9%減の96億5600万円の内訳。骨格編成の影響で、単独は前年度当初の2分の1に計上を抑えたため、大幅減となった。
建管別で見ると、室蘭が185億9100万円で8.2%増、稚内が70億4500万円で0.2%増。室蘭は14年度に本体着工した厚幌ダムの堤体工推進により、55.3%増えて100億円台となった河川・ダムが押し上げた。稚内は砂防堰堤改良などで砂防が41.2%増、防波堤整備などで漁港が31.6%増となったことが主な要因。
札幌は最多の195億9300万円。14年度に着工した望月寒川の河川トンネル工推進で河川・ダムが17.8%増加したが、単独の落ち込みが大きく、全体では9%の減少となって200億円を割った。
15年度の主な事業としては、小樽が泊共和線で計画するトンネル3カ所のうち仮称・国富2号トンネル(延長1550m)本体に着工。旭川は49億8000万円を投じて踏切を立体交差化する永山東光線の街路事業に着手する。
函館は総事業費14億6700万円の新函館北斗停車場七飯線(延長2・26㌔)、釧路は65億5000万円の根室中標津線(8・1㌔)別海道路を完了する予定だ。網走は土佐東浜線の常呂橋を完成・供用する。