岩田地崎建設が前年度上回る給与アップ-40代前半手厚く

2015年04月20日 19時36分

 岩田地崎建設(本社・札幌)は、2015年度の従業員給与を改定した。基本給のベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせ前年度比で平均3.1%増と14年度を上回る増額を図る。40代前半の年齢層を中心に手厚く引き上げ、初任給も7年ぶりに増額した。

 安倍政権が進める経済対策の効果を高めるため、経済界に求められている賃上げ要請を踏まえて2年連続で給与水準を引き上げた。14年度は平均2.7%増額し、02年度以降で最大の伸びを記録していた。

 今回は特に、入社以来バブル崩壊やリーマンショックなどデフレ経済の影響を最も受けた40―45歳の年齢層を平均3.9%増額する。基本給の伸びが毎年小ぶりで、40代後半の管理職と給与格差が広がっているためだ。

 また建設技術者の確保が難しさを増す中、15年度の大卒初任給も14年度の20万5000円から21万円に改定する。高専卒は19万円となる。

 総務部では「市街地再開発やダムなど大型工事の受注で業績が回復傾向にある。経済再生を図る国の施策に多少なりとも貢献したいという思いはあった」(松井豊広報担当部長)と話す。

 若者にPRするため、イメージアップ作戦に取り組む建設業界だが、給与増額や待遇改善、休日取得など魅力を高める実践が求められている。

 松井部長は「全国に拠点を置く当社としては、国内大手、準大手と肩を並べる初任給が必要だった。社内でやりがいと賃金の相乗効果を生み出していきたい」と独自の工夫を進める考えだ。


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