市内初のRC造で屋上に避難場所-登別市の鷲別小屋体が完成

2015年04月21日 19時23分

 登別市が2014年度に新築した鷲別小の屋体が、このほど完成した。海岸線に近いため、10mの津波に備えて2階建てながら3階建てに相当する高さ11・8mを確保。耐久性なども考慮し市内初のRC造を採り入れ、屋上を315人が収容可能な緊急避難場所とするため平らな屋根構造とした。

 鷲別町4丁目36の21にある同小は、1957年建設のれんが造をベースに増築を重ねた校舎と、屋体で構成。しかし耐震診断や耐力度調査ではいずれも基準値を下回り、大規模地震などで倒壊の恐れがあるほか施設の老朽化も激しく、改築を決めた。

 特にIs値(構造耐震指標)が0・19と著しく低い屋体は、14年度に先行着手。事業費5億円余りを投じ、プール棟を解体した跡地にRC造、2階、延べ1118m²の規模で建設した。

 近隣に高い建物が少なく高台までの距離も遠いため、津波発生時に地域住民が緊急避難できるよう、屋上は海抜11・8mを確保。柱を太くするなど強度にも配慮した。

 屋上へは、ことし隣接して着工する校舎に外階段を設け、4階から行き来する構造とする。また校舎2・3階の廊下から屋体のアリーナの様子を眺められるよう、広めの窓を設けている。

 内装には道産木材をふんだんに用い、ぬくもりを創出。照明は全てLEDとし、暖房にはガス燃料の遠赤外線暖房機を導入した。

 新屋体と既存校舎は暫定的に、仮設の渡り廊下で接続している。15年度は既存屋体を解体し、16年度の完成を見込む新校舎に着工。17年度に既存校舎解体と外構整備を予定する。

 工 事 メ モ

 ◇基本・実施設計▽創建社

 ◇施工▽主体=遠田建設・東海建設JV▽電気=末永電気工事・共進電気商会JV▽機械=オール設備


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