札幌市都市局は2017年4月の開校を目指す南部高等支援学校の校舎と屋体をまとめ、主体、電気、通信、エレベーター、暖房、衛生の6分割で発注する計画だ。16年4月の着工に向け、主体はWTO対象案件として10月中旬にも公告する見通しとなっている。
14―15年度のWTO対象となるのは、建設工事で20億2000万円以上の契約案件。基準を下回る場合は通常の制限付き一般競争に変更し、公告時期も後ろ倒しになる可能性がある。エレベーター、暖房、衛生は2月中旬、電気、通信は3月上旬の入札を目標としている。
建設地は、南区真駒内上町4丁目に位置する旧真駒内小敷地。現地にはRC一部S・W造、2階一部平屋、延べ5283m²の校舎棟(屋体含む)と、プール棟や物置、ポンプ室など延べ814m²が残っているため、新施設建設に先立って解体が必要となる。旧施設解体は、28日に制限付き一般競争で公告。6月上旬に着手し、10月上旬までに終了する。
南部高等支援学校の新施設は、基本設計段階で校舎棟がRC造、3階、延べ7950m²、屋体がSRC造、平屋、延べ1258m²。基本設計は日本都市設計が担当し、実施設計も同社が特命随契で10月末までに進める。
15年度予算では、解体費と実施設計費に合わせて2億5000万円を確保。本体工事費は2定補正で債務負担限度額を設定する予定だ。