開発局の15年度事業、工事費総額は1997億円ー農業、港湾が増加

2015年05月18日 19時10分

 北海道開発局が2015年度に投じる道路や治水、農業農村整備など直轄事業の工事費と測量・設計費が明らかになった。工事費は道路に約967億円、河川に約362億円、農業に約379億円など総額約1997億円。前年度当初を1.8%下回った。道路は、14年度に一部区間の着工凍結が解除された道横断道足寄―北見間、日高自動車道、函館江差自動車道で高い伸びを示している。河川は、千歳川遊水地に前年度を上回る約100億円を配分した。測量・設計費では道路や農業農村などが伸び、全体で4.3%増の約301億円となった。

 開発局が公表した15年度事業計画を基に集計した。工事費は、治水が4.7%減の362億3380万円、道路が4.8%減の966億8775万円、農業農村が6.8%増の378億8740万円、漁港が0.8%減の126億6280万円、港湾が3.4%増の120億6773万円、空港が9.2%増の41億3525万円。

 全体の半分を占める道路のうち工事費が最多だったのは、2本のトンネル掘削が進む40号音威子府バイパスで、25.9%増の118億3505万円。次いで、道横断道足寄―北見が52.5%増の87億6276万円、函館江差道茂辺地木古内道路が45.9%増の62億4805万円、日高道門別厚賀道路が2倍となる60億2400万円などとなっている。

 道横断道足寄―北見は、14年度に着工凍結が解除された陸別町陸別―同小利別で初めて工事費が付き、橋梁下部に着工する。

 併せて15年度新規事業の総事業費も公表。主なものでは、39号当麻町、比布町比布大橋の架け換えに44億円、276号苫小牧市緑こ線橋の架け換えに50億円を見込む。

 河川は、千歳川遊水地が10.2%増の102億7500万円、平取ダムを建設する沙流川総合開発が7.2%増の31億4380万円、サンルダムが2・1倍の56億7733万円、幾春別川総合開発は4割減の2億5324万円。一般河川改修は石狩川上流が24.6%減の14億5000万円、石狩川下流が52.9%減の33億9834万円、十勝川が11.2%減の42億3400万円など大きく減少した。

 港湾は、釧路港が4.8%増の40億765万円、苫小牧港が1.8%増の23億7860万円、函館港が10億3639万円など。空港は新千歳空港が6.3%増の26億5662万円を充てる。

 測量・設計費を見ると、治水が9.8%減の94億165万円、道路が25.1%増の123億3784万円、農業が8.1%増の60億899万円、漁港が26.8%減の16億1801万円、港湾が8.3%減の12億7190万円、空港が25.8%減の3億3252万円となっている。


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