道建設部は、建管が発注する一部の工事と委託業務で2012年度から試行している、見積もり用参考資料の電子データによる提供について、15年度は9月30日入札分までを試行とし、10月1日入札分からは基本的に全ての工事と、工事に関する委託業務で実施することにした。提供範囲や入手方法は従来通り。
同部は建設業経営効率化に向けた取り組みの一環として、各建管で紙資料による閲覧としていた見積もり用参考資料の電子データ提供を12年度から試行している。
15年度は2段階で実施する。試行を9月30日入札分までとし、その期間内は各建管の設計担当者1人当たり工事1―2件、委託業務2―3件程度で実施することにした。過去3年は年度ごとに目標件数を設定していたが、15年度は定めていない。
10月1日入札分からは、同部が更新する北海道土木工事設計積算電算システムの運用開始に併せ、基本的に全ての工事と、設計、測量、地質調査、その他の工事に関する委託(保証物件等調査積算業務委託を含む)で実施する。電子データで提供しない工事と委託が一部あるため、対象の工事、委託は入札公告に電子データで提供することを記載する。
電子データの提供範囲は、設計図書(図面、仕様書)と参考資料(歩掛かり・単価・金額を削除した設計内訳)で従来通りとする。
入札方法は、各建管の閲覧室に設置しているパソコンにUSBメモリーを差し込んでコピーするか、北海道建設技術センターの北海道公表用閲覧図書ダウンロードを利用するかの二通り。北海道公表用閲覧図書ダウンロードを利用する場合は有料となる。
また、提供する電子データのうち特記仕様書、位置図、設計図、工事数量総括表、設計計算書、参考図、数量算出書を落札者に保存させ、契約図書として活用する13年度からの取り組みを継続する。