釧路市は、市立釧路総合病院新棟建設などの基本・実施設計を2015年度から2カ年で進める。駐車場の位置に新棟を建設するほか、1984年度完成部分は改修部分を除いて解体除去し、07年度に増改築した部分は改修する計画。設計費は3億4256万6000円を試算している。17年度以降に複数年かけて施工する予定だ。
春湖台1の12にある同病院は84年度に完成。07年度の増改築には総工費約72億円を投じ、入院病棟、中央診療棟、外来棟の増築と、精神科棟新築やヘリポートの新設、既存部分の改修を施した。現在の規模はSRC一部S造、地下1地上9階、延べ4万6688m²となっている。
市は14年9月の定例市議会で、15年度の着工を予定していた増改修計画の見直しを報告。ことし2月に、必要な機能に救急医療や災害医療など6項目を盛り込んだ基本構想案を発表した。
事務エントランス棟(RC造、地下1地上4階、延べ6200m²)と改修(延べ6240m²)に事業費42億円を試算。基本・実施設計は13年度に久米設計・斉藤譲一設計共同体に依頼して進めたが、計画の見直しにより、医療コンサル業務を追加した基本構想策定に契約変更した。
6月補正予算案に基本・実施設計の15年度分年割額として1億1888万7000円を計上した。新棟の規模や総事業費などは設計で固める。