建設資材対策北海道地方連絡会は、主要資材の2015年度需要見通しをまとめた。公共事業予算の縮小などを受け、生コンクリートは前年度比32.7%減の93万6565m³、アスファルト合材は29.3%減の81万7627㌧と、いずれも大幅に下回る見通し。また、現状の需給動向について、アスファルト合材は過剰、それ以外は均衡していることを確認した。
同連絡会は北海道開発局や道、札幌市、東日本高速道路、鉄道建設・運輸施設整備支援機構などと、資材・骨材関係団体、建設関係団体で構成。23日に開いた会合では、15年度の動向について意見を交わした。
需要量は、各発注機関が15年度の予定工事量を基に地域別、月別の見通しをまとめた。資材はアスファルト合材、生コン、砕石等、鉄筋、鋼矢板の5品目。官公需を集計したもので、民間工事による需要は含んでいない。
6月以降の需要量は、アスファルト合材が31.5%減の74万6982㌧、生コンが34.6%減の83万2516m³、砕石等が37.9%減の187万91m³、鉄筋が32.3%減の6万2047㌧、鋼矢板が37%減の2万7577㌧。生コンなどは、夏から秋にかけての最大需要期に一段と減少幅が大きくなる見通しだ。
今後の需要見通しで、アスファルト合材は8月(13万8903㌧)から9月(13万6919㌧)、10月(13万8154㌧)にかけてピークを迎えるほか、生コンは8月に13万5351m³、砕石が10月に38万2863m³といずれも最大になる。
地域別では、アスファルト合材がオホーツク、桧山、釧路管内を除き前年度より減少。生コンも石狩を除く地域で減少する見通しを示した。
需給動向については、ことしに入りアスファルトが供給過剰で、現在もその傾向が続いていることを報告。このため札幌地区でストレートアスファルト価格が下落している状況を確認した。このほかの資材は需給、価格ともに落ち着いている。